【2016年春時点】ビジネスでも使えるスマートウォッチを2万円前後での価格帯で比較


2016年3月21日未明に行われたアップルの発表会。そこではiPhone SEiPad Proの9.7インチモデルのことが中心となり、Apple Watchについてはスポーティなバンドが新しく発表されたのみにとどまりました。しかしその翌日、AppleからApple Watch Sportsについては約6000円の値下げがされるとの追加発表があり、改めてスマートウォッチを購入しようと考えている方もいるのではないでしょうか。

しかし、6000円値下げになったからといえ、バンドと合わせると約5万円くらい、なかなかポンと買える価格ではありません。でもスマートウォッチを着けて新しい体験をしてみたい、という方も少なくないはず。(かという自分もその一人です)
ということで、ビジネスパーソンに向けて入門機種となる最適なスマートウォッチはどれか、Amazonでのレビューなどを参考に考察をおこないました。
そこで今回は以下のポイントに絞ってリーズナブルな機種を探ってみることにしてみます。

<抑えておくポイント>

  • ・価格が手に取りやすい(ベルト込2万円以内)
  • ・デザインがダサくない
  • ・デジタルとの密接度を高めてくれる
  • iPhoneAndroid双方で動作する


上記視点で現時点(2016年3月中旬)でピックアップできた機種は以下の通りです。
ぜひ、購入の参考にしてみてください。

  1. RIVERSONG スマートウォッチ
  2. Pebble Smartwatch Black
  3. ASUSTek ZenWatch 2
  4. Moto 360 Watch
  5. Sony SmartWatch 3 SWR50
  6. Haier Watch V1


1)RIVERSONG スマートウォッチ

まずは最安の価格帯でまずまず使えそうな一本をピックアップしてみました。

スマートフォン周辺機器を探すとき、その多くはウェブサイトすらも見つからない、名もないメーカーだったりする。この「RIVERSONG」もそんな名もなきメーカーのひとつ。Amazonのみで販売をおこなっているよう。販売者名には「RIVERSONG JAPAN」とあるが、発送などは中国からのようでおそらく製造元も中国なのだろうと推察できます。Amazon価格で7000円弱(執筆時点)、という価格ながらさまざまな機能が搭載されているのは評価できるかな、と。肝心の動作については、レビュー等を確認する限りは入門用としては問題なさそう。ただし、着用時などの操作性に若干難ありかもしれませんね。
2016年1月発売の製品のため、iOSAndroid系の最近発売の主要なスマートフォンには対応しているもよう。圧倒的な価格メリットが魅力で筆者も購買意欲をそそられている一台です。


2)Pebble Smartwatch Black

次にピックアップするのはAmazon「スマートウォッチ」カテゴリ人気ランキングでナンバーワンのこちら。スマートウォッチとしてはもはやロングセラーとも言える本製品。日本語への対応をしていない点と液晶画面が白黒である点に不満がなければデザイン性も合わせてよいバランスといえるかもしれません。また、Pebbleはこれまで100万本以上が売れているので、着せ替えベルトなどの交換パーツも豊富なところはほかの製品にはない魅力といえるでしょう。ただ、ビジネスの場で着用するのはちょっとカジュアルかもしれませんね。

また、Pebbleはほかにもいくつかバージョンを出していて、以下の機種などはカラー対応もしているので、視認性は大きく向上しているもようです。


ちなみに、Pebbleのレポートは1年前ながら以下のページに詳しい記載があるので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

Pebble Smartwatch購入(鴨のいいカモです)
http://suzukima.hatenablog.com/entry/2015/03/18/002056


3)ASUSTek ZenWatch 2

2万円という上限ぎりぎりか、買うタイミングとベルトなどの組み合わせによっては2万円を超えてしまうものの、デザインと操作性のバランスがよさそうなのがZen Watch
基本、Androidとの連携に最適化されているため、iOSiPhoneでは一部対応できない機能があるようで、Wifi接続ができないため、ハンズフリーやリモートカメラなどが残念ながら利用できないようです。また、iPhoneをペアリングさせる場合、Android Wearというアプリ経由でおこなうことになります。

Android WeariPhoneでじっくり使ってみたよ:週間リスキー(ASCII.jp)
http://ascii.jp/elem/000/001/071/1071744/

また、Amazonのレビューや商品説明には記載されていませんが、初代から引き続き、「ウェルネスマネージャ」というアプリが搭載されています。加速度センサーとジャイロセンサーがあるため、歩数などのログを取得することができます。

総合的に考えると、Androidの方には値段、デザイン含めておすすめですが、iPhoneではWifiが使えないという致命的なポイントがあるのでおすすめしづらいように感じました。


4)Moto 360 Watch

個人的に今回調査した中で一番オススメしたいのが本製品。値段は3万円前後と今回の設定を大幅に超えてしまうものの、圧倒的な洗練されたデザインが魅力です。
シンプルな丸いフェイスにはMOMAニューヨーク近代美術館)の永久所蔵品としてコレクションされているBraunのような高級感が漂います。
セットのバンドもメタルからレザーまでいろんなパターンから選ぶことができるので、自分のテイストに合わせた一台を選択可能です。
スマートウォッチというとチープなイメージを与えがちですが、これはそのイメージを覆す一台と言えます。身なりに気を使いたい方には最適な一台だと思います。

基本、Android向けではあるものの、iPhoneでも全然利用することができるようですのでiPhoneユーザでも安心して利用することができます。これも先のZenWatch同様、Android Wearというアプリ経由での連携となります。

ちなみに、2015年12月に出たばかりなので価格は4万円くらいと少しお高めですが、下のMoto 360の第2世代もオススメです。

Moto 360 Watch【第2世代】

Moto 360 Watch 第2世代については以下のサイトに初代との比較もありますので参考にしていてはいかがでしょうか。

Moto 360 2rd(第2世代)発表!スペックと比較(Geek News JP)
http://geeknewsjp.com/moto360-2nd-generation-specs-comparison/



5)Sony SmartWatch 3 SWR50

今回登場の中で唯一の日本メーカーとなるSonyのスマートウォッチ。Moto 360と同様、2014年末のリリースながらAndroid Wear経由でiPhoneとの連携も可能なようです。
しかしながら、こちらもWifiが使えないようなので、できることは制限されるようです。以下のサイトにiPhoneとの連携について詳細に記載されているので参考にしてみてください。


iOS版「Android Wear」で「SmartWatch3」が「iOS」でも動くようになった!(ソニーで遊ぼう!)
http://blog.livedoor.jp/vaio_sony/archives/53210690.html

「SmartWatch3」はデザインが突出しているわけではなく、価格もそれなりにするので、正直なところ今回上げたラインアップでは見劣りしてしまうように感じています。
ただ、Experiaユーザとかはセットでできることがあるし、価格も2万円を切るので、使う価値はあるかもしれませんね。2016年に入って一気に本気モードになってきつつあるソニーさんだけに今後のスマートウォッチの動向には注目をしたいです。


<番外編〜買ったらNG系〜>
*)Haier Watch V1

中国の大手メーカーHaier製らしい、この機種ですが、レビューを見ると結構辛辣なコメントで埋め尽くされています。画像で見るデザインは一見、Apple Watchっぽいんですが、よくよく見ていくとチープさが否めないのが正直なところです。
おそらく実物はもっとチープのような気がします。また、使用にあたっての使いづらいポイント(日本語対応や電話対応など)もあるようなので、買ってしまったらダブルでショックを受けてしまうかも。。安くて一見デザインもいいし、家電で実績あるハイアールだし、と思ったら痛手を負いかねないように思いました。


まとめ
6機種のレビューをしてみましたが、個人的に一番魅力に感じたのはMoto 360でした。しかし、よりスペックが良くなっている第2世代は4万円弱、となるとApple Watch Sportsとそう大差ないのがツラいところです。海外メーカーが次々と参入していることもあるので、今後より価格競争が進み、そこそこいいモノが安く買えるようになるのでは、という淡い期待を抱いてしまいます。

結論としてはしばらく市場の様子見つつ、まずは1)のRIVERSONGを実験台としてみる、というのが今の時点での費用対効果良い判断かもしれません。
ということで最後にRIVERSONGをもう一度載せておきます。