ユニークなCMで目をひかれ、「犬ゲー」で検索してみた


思わず海外の化粧品のCMと見間違うほどの感じがなんとも言えない「『犬ゲー』で検索♪」のCM。そのフレーズが頭から離れず、ついに昨日『犬ゲー』をGoogleで検索をしました。


検索をしたところ、最上部に表示されている!


しかし、そこは残念ながらAdwordsの表示領域。載せているキャプチャの通り、自然検索では上位表示はされてない状態でした。


自分の中でうっすらと肌感覚で感じてきていた最近のGoogleアルゴリズムの傾向がここにも出ているのかな、なんて思いました。


どういうことかというと、(メジャーワード以外での話にはなるけど)サイトリリース後数日は狙ったワードでの上位表示がなされるが、コンテンツが更新されなかったり、検索はされてもあまりアクセスされなかったりすると下位に沈んでいく、という傾向。


ここ最近、自分が携わったプロジェクトでの検索結果の推移を見ていての感じたことだったので、たまたまなのかなぁとか思っていたのだけど、この『犬ゲー』の結果を見ているともしかしたらまんざらでもないのかも。


なにせ、『犬ゲー』って言葉だけで「犬のゲーム」と推測できるのに、これまで世の中一般で使われてきた言葉ではない、いわゆる「マイナーワード」。
サービスをカンタンに連想できるのにこれまでサービスとかで使われてきた形跡はナシ。ネーミングした担当者からしたら「完ペキ!」なはずだったのに、結果は自然検索で上位表示されないという哀しい状況。そのためやむなくAdwordsで補完をしているという状況なのだと思う。(今後は上がってくるかもだけど)


このことが表しているのは、ウェブは赤ん坊同様、生まれた直後はチヤホヤされるけど、その後はちゃんとウェブサイトの親とも言える、コンテンツ管理者が愛をもって育てるようにコンテンツを与え続け立派に成長させていくことが求められていることなんじゃないか、と思う。


まぁよく言われることだけどね。今後は今まで以上により一層重要になってくるのではないかと。


外部のソーシャルネットワーク検索エンジンなどからの「集客施策ばかり」に注力してしまうとこの点がおざなりになってしまいがちなので、自戒を込めて考えていきたいと思う。


先日、Googleの検索ポリシーが変更されたことがTechCrunchでも掲載されていたが、

Google、検索対象にGoogle+を含めるサーチ・プラスをローンチ―本格的ソーシャル検索への第一歩

ソーシャルだ、検索エンジンだ、ではなくウェブ上のコンテンツとしてウェブサイトをどう成長させていくか、というのが今後重要なんじゃないかと。


そうなってくるとウェブサイトにプロモーションのリソースをこれまで以上に割く必要が出てくる、ということになるのだけど、個人的な見解としてはウェブはそれだけの価値があると信じている。これまでは少し懐疑的な部分もあったけど、最近改めてウェブは今後これまで以上に生活に切り離せないメディアになっていくと思えるようになった。


だからと言ってウェブがマスメディアになる、という短絡的な話ではなくw
(この話はだいぶ長くなりそうなのでまた別の機会に書こうかとは思うけど)


最後に『犬ゲー』を悪く書いたように思われる方がいたら少し残念だけど、決してそうではなく、せっかくユニークなもの作ったのになぁと思っただけで。むしろ、最近『費用対効果』という甘言に惑わされて広告費を削る企業が多い中、あれだけヤンチャなことをしてくれたテイジンの懐の深さにむしろ敬意を覚えています。


結局、いくらデジタルで可視化が進んでも心の中までは完全に『効果測定』できないんだからさ、計算上の費用対効果ではなく、記憶に残るキャンペーンをバンバンやってほしいと思う次第です。


「愚直に面白い事をやる!」
これって今後の重要なスタンスだと思うんだけどいかがだろ??