J-HOUSEに見る巧みなマーケティング戦略

xAVEXによりうまく創出された日本型ハウスミュージック、「J-HOUSE」のシーン。それまでの世間一般のクラブミュージックと言えば「CyberTrance」や「J-RAP」といった中に見事に新しいシーンを作り出し、今なおそのシーンは廃れずに、いやむしろ確実に根を張りつつあります。

その証拠に、いわゆる日本における「ハウスブーム」が来る前は、どこのアパレル店舗でも上記のようなトランスやヒップホップばかりがかかっていたのが、気づけばほとんどの店がハウスミュージック。

ハウスミュージックが好きな自分としては最初はその動向に嬉しい反面もありましたが、昨今のようなどこもかしこもハウスミュージックだとさすがに。。てな感じで買い物に付き合わされるたびに思わず苦笑などしていたりしますw

アパレルの店舗で流すのって絶大な認知効果とポジティブなイメージの刷り込み効果があると思うので、ハウスミュージックの間口が広がっていると考えるとステキなことこれ以上にないってな感じではありますが。

で、そうやって店舗の来店者は「ハウスミュージック」を知り、外資レコード屋だったりiTUNESだったりでハウスを求めるわけですが、そこでチョイスされてしまうのは大体が先に挙げた「J-HOUSE」、いわゆるDAISHI DANCEだったり、Jazztronikだったり、スタアパだったり。。(以下省略w)というのがほとんどです。
すべてのアパレル店舗で「J-HOUSE」がかかってるわけではないのですが、購買行動に結果として出ているのは「J-HOUSE」とカテゴライズされてしまうものばかり。

なぜそうなるのでしょうか。
なぜそこで「止まってしまう」のでしょう

この問題は今の他の商材における消費行動を巡る考えなどとも密接に結びついているような感じがしますが、今回のエントリーの本題とは少しばかし離れるのでまたの機会に考えてみたいと思います。

(ちなみに、後述しますが個人的な考えとしては「J-HOUSE」には今後もっともっと売れていってほしいと考えています。先のような話も含め、感じる点もありますが、全般的には肯定派であったりします。)



で、本題の「巧みなマーケティング戦略」についてですが、例えばFrancFrancの大人気コンピシリーズ。音楽をインテリア、いやむしろ部屋を彩る花や観葉植物のような感じに、クリスマスのようなイベントやら、四季折々の雰囲気やらをイメージしたコンパイルCD。


FrancFrancに来店する「部屋の雰囲気をオサレに、イイ感じにしたい!」という欲求を持ったターゲットに、FrancFrancのブランドイメージも重ね合わせ、「音までこだわることでもっとよりオサレに、雰囲気よく」という感じで訴求して大ヒット。ターゲットへの相性のよさやコンパイルされた楽曲もクオリティ高いものが多いため、もはや定番アイテムの一つとなりつつあるように感じます。

FrancFrancのコンピはハウスミュージックばかりが入っているわけではないのですが、雰囲気がそんな感じなんですよね。)

いわゆるマーケティング用語で言う4P分析をしてみると、

・製品(Product)→クオリティ高い楽曲ばかりがコンパイルされたシーン重視のCD
・価格(Price)→2000円くらいのこの手の通常価格(だったはず?)
        買ってないので詳細はわかりません、すいません!
・流通(Place)→FrancFranc店頭および外資系レコードショップ中心の展開
・プロモーション(Promotion)→FrancFrancのイメージを活用したブランディング

って感じですかね。(まだまだ素人なので浅い分析になりますが)

(おそらく)価格で勝負するのではなく、製品自体のクオリティと流通とプロモーションで付加価値を高めていったと言えるのかな、と。


改めて考えるとすごいですよね!


で、最後に紹介するのが、先日の発売から一気に大ヒット!
今日付けのiTUNES総合アルバムチャート3位など快進撃を続けるコチラ。


これからのウェディング需要を狙ったというのが1曲目の「LovinYou(原曲はミニー・レパートン)」からもわかり易すぎるくらいなのですが(ってまぁCD紹介にも書いてますけどね)、そこが見事に消費者の気持ちをガッチリキャッチしたようで。

発売が4月3日というのも絶妙な時期ですよね!
5、6月に挙式を挙げるカップルがちょうど式場と何の曲を流そうか、などの打ち合わせをしているようなのがまさにこの時期。遅すぎることもなく早すぎることもない、そんな時期のリリースだと感じちゃいました。(なんか裏づけのマーケティングデータなどがあったのでしょうか??)
もちろん、すでに結婚された人にとっても、結婚式でよく使われる曲のカバーが多く入っていたりするので、「ハウス聞いてみる?&あの時を振り返りつつ」なんて需要もきっと取り込んでいるのではないかと(完全にコレは推測ベースですがw)

このチャート3位の状況を見て思わず何か書かずに入られなくなったのでこのエントリーを挙げましたが、最初から脱線するわ、アフィリエイト貼るわ、分析して文章を書いてみると改めてその難しさに途中で断念しそうになるわ、めちゃくちゃな形ですいません!

駄文で見苦しい部分も非常に多いかと思いますが、徐々に改善していきまうので今後も閲覧頂ければこれ幸いでございます。