Google検索結果画面の変化がもたらすことを考えてみる

すいません。キャッチアップが遅いせいか朝からビックリしました。


Google、検索結果ページをリニューアル、内容に応じたオプション表示
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100506/347718/


朝、この記事ではなかったのですが(確かCnetだったはずなのですが、先ほどCnet上で記事を探しても見つからずだったので、ITProの記事を代わりに載せました)、この検索結果画面の変更の記事について呼んだ時点では自分の検索結果画面は変更されてませんでしたが、昼過ぎくらいに変わってました。順次変更、と記事にはありましたが、日本でも適用され始めたようです。

で、変わった後に利用して、少し見づらいかなぁというのが最初の感想。
すぐに慣れましたが、検索結果が妙に白くなったような気がしますw


検索画面のスクリーンショット



目立った変更点は記事中に記載ありますのでそちらを参照して欲しいのですが、自分的にはサイドバーでより深く情報を検索していけるインターフェースにしたのが大きな変更点ではないかと思っています。


その中でも面白いのがタイムライン検索とワンダーホイール検索です。

タイムライン検索というのは、要するにそのキーワードに関する検索結果を時系列でまとめるという趣旨のものだろうと思いますが、まだアルゴリズムがしっかりしていないのか、検索結果がとんでもないことになっています。


タイムライン検索結果画面のスクリーンショット



よく見てもらうとわかるかと思いますが、関連キーワードが並んでいる記事中の年号を元に検索結果が作成されているようですが、このサンプルの検索の「マイナビ転職」での結果がずいぶん過去から時系列に並んでおり、エイプリルフールのジョークなのか、という錯覚すら覚えます。
ただ、時事ネタの例えば「Twitter」とか「Mixi」とかといったサービス系ワードとかだと、違う検索結果が出たのかもしれませんね。今後、記事中の年号プラスデータベース上の記憶日時をうまく絡ませて精度アップされていくかと思いますので今後に期待したいところです。


そして、もうひとつの大きな変更点、ワンダーホイール検索。


これはもともと検索結果の上部と下部にあった複合キーワード候補(すいません、専門用語を失念しちゃいましたw)へのアクセスをより視覚的におこなうことができるような「仕組み」と言えるかと思います。
検索リテラシーがそんなになくても自身の目当ての検索結果へと辿り着けるようにするナビゲーター的な役割と言えばよいのかもしれません。


こういった変更点を考えると、Googleの意図としてはリテラシーの高低に影響されず、「ある程度の検索結果に辿り着くことができる」と言う方向性を目指しているのではないかと感じました。まぁ、先日紹介した「安藤ケンサク」への協力であったり、最近テレビや街中で目にする機会が非常に多くなったGoogleの広告などを見てみてもその方向性は間違いないかと思いますが(少なくとも日本では)


ネットがすっかりと浸透した昨今、「検索できる」と「できない」での情報格差が広まる一方のこのご時世において、こうしたデジタルデバイドをできる限り排除しようとする方向性自体には大きく賛同できます。しかし、Googleの存在意義、そしてそもそも指示されてきたバックグラウンドだったり流れを考えてみると、その将来に少し不安を覚えてしまうのは僕だけでしょうか。


まぁ自分なんかでは想像のつかないような考えによってこれも決定されているだろうから、僕の不安なんぞは杞憂に過ぎないかと思いますがw


で、話しが若干逸れた感じになりましたが、検索結果画面の変更は当然、そこに表示されるADWORDS広告にも影響を与えることだと思われます。そして、SEOでの表示順位の価値についても。


ADOWRDS、SEOともに1ページ目のより上位での表示こそが高いレスポンスを生み、2ページ目以降の表示についてはこれまでよりレスポンスが低くなる。そうすることにより表示結果の二極化が進んでいくことが避けられないのではないかと思います。
とは言ってもパーソナライズという技術もあるので、ボリュームが多いワードあたりではSEOで検索結果をどうにかする、というのもそろそろ終息しつつあるような気もしますがw

引き続き、要チェックで見守っていきたいと思います。