右クリック禁止、という考え方について

本日、たまたまソフトバンクモバイルの「ホワイト学割」のキャンペーンサイトを見ていて、メイン画像が右クリックできない状態だったので(3月15日午前2時現在)、ちょっとどうなんだろ?と思ってしまいこのエントリーを書いてます。

ソフトバンクモバイル「ホワイト学割」


自分はウェブディレクターをやっていることもあって他社のサイトがどういった仕様か気になるためよくソースを見るのだけど、ソフトバンクモバイルのこのサイトはメイン画像のところで「右クリック→ソースを見る」ができなかった。で、中のソースをなめてみたところ、やっぱりJavascriptで画像に対して右クリック禁止がされてしまっている。まぁ逆に言えばJavaScriptを切ってさえしまえば(検証はしてないが)おそらく右クリック→禁止は解除されるんだろうけど。なんぜだかイヤな気持ちになった。


なぜ、右クリック→を禁止するのか、それはユーザからのコンテンツのコピペを防止するというのが主な目的だと思う(自分はそれしか知らないがほかもありうるだろう、と)。それはすなわち、サイトマスターからのうちのサイトのコンテンツ、「ローカルであっても保存すんなよ!」という意思表示に他ならない。確かに、僕もウェブディレクターとして自分が携わるサイトのコンテンツをパクられたくない、という気持ちは十分にわかる。(だから前エントリーの画像にはブログタイトル入れてるしね)

ただ、だからと言って「右クリック禁止」という強制的な手段を取るのはどうなんだろう。しかも、その手段には抜け道があるというね。まぁ多くのそんなにリテラシー高くないユーザには有効なんだろうけど、おそらくそういったユーザこそ、こういった右クリック禁止に対して諦めの気持ちよりはむしろ不快な気持ちを持つんじゃないのか、と思う。

せっかく自分のSNSやブログのアカウントでこの画像使ってネタにしようと思ってたのに、とか思っているユーザも多いんじゃないかと思う。

まぁユーザのインサイトの話になるから確証を与えるためにはユーザ調査が必要になるけど、個人的にはこの推測、そこそこ当たっているんじゃないかと。


ネットを利用するほとんどのユーザがコピペを知っている時代のなか、その行為を小強制的に禁止する、ってユーザを盗人扱いしているのとほぼ同義。こんな時代だからこそ、ユーザを信用してむしろコンテンツをどんどん提供していくようなおおらかな姿勢の会社にユーザはついていくんじゃないのかな、と思う。

メディアなどのコンテンツ提供を生業とするような会社は、コンテンツをどんどん持って行かれちゃうことが事業の成否に関わってくるから今回の件とは別です。

最後にちょっとずれるけどひとつだけ。
ソフトバンクモバイルのCM、ずっと白戸家シリーズというのもあるんだろうけど、最近構成にキレがないような気がする。自分はてっきり制作がシンガタの佐々木宏さんから変わったのかな、と思っていたんだけど、今日サイトに紹介されている情報を見る限り変わってないらしい。最新の「鳥取は糸電話」は少し面白かったし、お父さんが犬なのに自転車漕いでる映像とかさらっとすごいことを織り込んでいたりするんだけど、初期のようなワクワクするものがない。シリーズものCMとしてはかなり長い部類に入るだろうし、そろそろ潮時なのかなぁ。むしろグループ会社のウィルコムのCMが徐々に磨きがかかってきた気がする。まぁウィルコムはまずサイトをリニューアルするのが急務なような気もするけど今はそこに金をかけるよりは、というスタンスなんだろうなぁ。
余談、長くなりましたが要するにもっとユーザを信頼してほしい、てことともっと面白いことをやってほしい、ということでした。面白いの作るのほど大変なことはないだろうけど。。