もうイヤなんだけどw 「FX トレードフィナンシャル 初心者」とか「医薬品買取 高洋薬品」とか「看護師 転職無料」とか。。

これまでこのブログでも過去に何度かお伝えしてきたGoogle急上昇ワードのランキング操作の件。

2月28日付Google急上昇ワード「ローン低金利即日webサーチ.jp」について(2月28日)

急上昇ワードにまたも「企業名+商品カテゴリ」の複合ワード「フジワークス 酸素カプセル」が登場(1月14日)

Google急上昇ワードにスパムあるんじゃね??と思った件(1月8日)


もうね、追うのもメンドくさいぐらいだからエントリーするのも止めていたけど、最近ちょっとヒドいのでまた書かせてもらいます。


ざっと上記の中で疑わしいキーワードを並べてみる。

(最新)
医薬品買取 高洋薬品
FX トレードフィナンシャル 初心者
パソコン修理 札幌 パソコンパートナー
看護師 転職無料

(1日前)
クオカード プリカで.com印刷
雛人形 ひととえ
高速バス 激安 24jp
高速バス 名古屋 24jp


いつも通り安定のほぼ3ワードでのクエリばかりがエントリーw

「FX トレードフィナンシャル 初心者」なんてクエリ、急上昇ランキングで上がるほど調べるユーザはいないでしょう。もちろん、業者もそこはわかっていながらもやっていると思われる。なぜなら、ランクインすればiGoogleなどの急上昇ワードガジェットからの流入が一定数見込めるであろうから、ランクイン時に確実にそのクエリで1ページ以内に来るものを選定する。だから、どんなクエリかは業者は関係なし。要するに流入数が確保できればおk、てことかと。

ちなみに、今回のエントリーではこの不正操作を業者によるものと決めつけていますが、その理由は先のクエリで検索してみればわかります。まぁそもそもクエリにクライアントのブランドワード入れてしまっているケースもありますが、一部のクエリを除き、ほぼクライアントのサイトへの流入を狙っているのがわかります。


で、これまでの数回の調査で他のサイトの情報なども参考にして、この急上昇ランキング不正操作の仕組みを簡単な図にしてみました。(なお、この図はあくまで推測です。もし正しい情報をご存じの方いたら情報提供頂ければ幸いです。)


これまで調べてきた中で漠然ながらわかってきたこととしては、「急上昇ワードランキング操作」というサービスは存在しないかもしれない、ということ。なぜなら、いろいろな複合キーワードで調べてみてもそれらしいサービスの存在が明らかにならなかったため。まぁ本当に一部のお得意さんをつなぎとめるためにやっているのかもしれないけど、自分としては上記の図のように、「SEO対策パック」の一環としてランキング操作もおこなっているのではないかと。


要するに「差別化要因」ってヤツです。

あるいは流入保障型のSEOサービスなので、質を問わず流入数を確保したい、とかね。いずれにせよ業者にとってはメリットあってもクライアントにも、そしてそれを見させられることになるユーザにとってもいいことなし。

本来であれば倫理観でこういったサービスを自主的に止めて欲しいけど、それは現実的ではないわけで、そうなるとサービスの提供元であるGoogleさまが何かしらの『喝!』を出さねばならないのかな、と思うわけです。

過去のSEOスパムの時のように、ね。

ただ、SEOスパムの時と違って難しいのは、「ランキング不正操作」を何を以て判斷するか、ということ。こうやって調査する中で徐々に不正操作のクエリが漠然と見えてきた感はあるけど、でも今回のキーワードでも「看護師 転職無料」や「雛人形 ひととえ」は果たして本当に不正操作によるものなのか、パッと見では断言はできかねる。
僕がこの両ワードを不正操作と判断したのは結局、そういった瞬間的な検索がおこなわれそうな媒体でのピックアップ履歴などを地道に見ていったからわかるわけで、これをプログラム作って〜というのは結構大変な作業となる。
同一IPからのプログラムと思しきものからのクエリは除去する、的なことはそんなに難しくないはずだからそれくらいはやってほしいなぁと思うけど、業者もバカじゃないからたぶん千単位とかのIPをプログラムで管理して、とかやっているんだろう。


まぁSEOスパムとは違って急上昇ワードはまだまだ検索に比べれば利用者は限られるだろうからしばらくは傍観するかもだけど、そのうちGoogleはきっと何かしらの対策をしてくるはず。その時にこの首謀者に対し、どのようにして首謀者をつきとめペナルティを与えるのか、そのあたりはウェブ世界の倫理を考える中で非常に興味深い事例になるかと思うので、もうしばらくはこの問題について注意してみていこうかと思います。

【追記】
うわ、短文で終わるはずが長くなりすぎました。もしここまで読んで頂いた方いたら本当にありがとうございました!!