「ポンパレ」VS「グルーポン」の戦いはそろそろ終止符か?

ちょっと煽りっぽいタイトルで恐縮ですが、ここ最近のグルーポンとポンパレを見ながら思ったことを少し書いていこうかと思います。まぁ結論は想像に難くないかと思いますが。。

グルーポン、そろそろ厳しいんじゃね?と

僕はほぼ毎日、MLにてグルーポン、ポンパレそれぞれの内容を購読していたりしますが、原則、MLのタイトルで開封するかどうかを決定します。で、ここ最近グルーポンのMLを開封することがあまりない状態。逆に、ポンパレは結果的にほぼ毎日のようにMLを開封している状況です。

上記を以ってしてポンパレの勝ち、グルーポンは退廃の道だよね、ということを言いたいのでは決してありません。それは、グルーポンエステやヘアサロン系のクーポンが多く、男性である自分にはあまり響かないものばかりがMLのタイトルに並んでいるので開封しないだけなので、それを以ってしてグルーポンはオワコン、なんて言うのは尚早すぎます。

しかし、僕はやはりグルーポンの現状を見るかぎり、オワコンだと思います。ただ、それがイコールポンパレの勝利、ということでもないと思っていますが。。


まず、現状を少し見てみたいと思います。

2011年2月時点での販売総額の情報がクーポンJPさんから発表されてました。

GROUPON…\1,383,432,025

ポンパレ…\1,365,480,595


2月の数字から見ると接戦なわけですが、しかし2012年1月のものはグルーポン13億円に対してポンパレが10億円、むしろポンパレの数字のほうが3億円ばかり低いです。ではその前はどうなんだろう、と思い少し調べてみました。で、2011年4月以降のグルーポン、ポンパレの販売金額(とクーポン市場規模を参考までに)をまとめたものがこちら。

折れ線青…グルーポンの売上総額推移
折れ線赤…ポンパレの売上総額推移
棒グラフ…クーポン市場規模の推移

2011年4月時点より前の話しは除きますが、4月以降の売上総額についてはグルーポンが完勝状態。ポンパレは2012年2月含め、かなり接戦までは行っているものの、抜いたことはない状態。僕の「グルーポンはオワコン」を裏付ける数字とはなっていません。むしろ、これまでの結果だけを見ると「王者グルーポン強し」という印象すら受けます。


では次にグルーポンとポンパレの売上総額推移の近似曲線を見ていきたく思います。


この近似曲線には少し「グルーポンはオワコン」の傾向が出ている、と取れ得るグラフとなっています。ポンパレが昨年の年央から20102年2月に向けてなだらかながらも上昇曲線を描いているのに対して、グルーポンは昨年4月頃をピークに、ほんの僅かながらゆるやかに下降している感じが伺えます。結果として、中期的なスパンで両者の曲線が逆転することもこのグラフを見る限り想像に難くありません。

なるほど、ここが「グルーポンはオワコン」の根拠か、と思われた方もいらっしゃるかと思いますが残念ながら違います。僕は先日実施された仕様変更こそが「グルーポンはオワコン」の根拠、と考えています。


いつ変更されたか、については以下のブログに情報が掲載されています。

グルーポン、ポンパレが、クーポン・チケット販売ページの表示方法を一部変更。残り時間や販売枚数など(Coupon-X)


上記のブログではなぜこのような仕様変更に至ったのか、という根拠は提示されていませんでしたが、僕はこのように推測します。


各メニューごとの販売数の停滞を見せないため


日々、様々なクーポンが販売され、その量は初期の頃に比べると飛躍的に多くなってきています。なので、初期の頃は売り切れ続出状態だったものの、最近では10枚以下で販売時間終了となることも少なくないようです。これは自分のフィルターが入ってしまっている部分もあるかと思いますが、自分が日々注視している中ではグルーポンのクーポン、特にグルメ系では伸び悩んでいることが多いような気がします。


理由はカンタンで、魅力的に思えるグルメ系のクーポンがグルーポンには少ないから。半年前くらいまではむしろポンパレのほうが魅力的なグルメ系クーポンがなかったような気がしますが、ここ最近の健闘ぶりには目を見張るものがあります。そして、年明け以降の割り引きチケットの乱発ぶりがスゴい状態。一番肝となるクーポンの内容がしっかりしていて、その上で割り引きチケットでユーザの購買意欲を誘う作戦を見るに、ポンパレ運営元のリクルートがいよいよ本腰を入れたのかな、と感じさせられます。


要するに、グルーポンはクーポンサイトで一番の肝になるクーポン内容を疎かにし、逆にポンパレはそこを充実させた上で、利用機会を醸成するような施策をうっている状態。この状態を根拠に僕は予測します。



3月はポンパレの販売総額がグルーポンを抜く!!


外れたらコメント欄使って大笑いしてやってください。


ちなみに僕はリクルートシンパでもないし、元々ポンパレに対してはネガティブな印象を持っていた一ユーザです。しかし、ここ最近の地に足をつけた戦略には非常に好感を覚えます。(まぁ単純に割り引きチケット配布されて好感度が高まっているだけかもしれませんがw)


ただ、どっちが勝とうとも、飲食にとってはまだまだリスクばかりがあるこのシステム、なんとかしてクーポン利用者のリピートを促すような対策を施さないと、飲食業界に致命的なダメージを与えかねないと思います。

「じゃぁお前対案あんのかよ?」と言われたら、僕もやはりソーシャルメディアを使って、という陳腐な回答をしかねないかもしれません。もしくはリピーター獲得、というスタンスはもう捨てて稼働率向上に特化するとか。

稼働率向上、については昨年8月からグルーポンが試験的に実施している「グルーポンNOW」に期待しているのですが、エリアが拡大していないところを見るかぎりでは進行していないようですよね。スマホの普及とともにここは今後間違いなく面白くなる領域なのであとはドコが腰据えて取り組むか、なのだと思うのだけど。。


近江商人の名言「三方よし」のスタンスで攻めるサービスが出てくることを期待したいです。