日清焼きそばUFOキャンペーンページを見て考えたコト

AKBを使ったキャンペーンやったり、結構ウェブ上でも派手なキャンペーンが目に付く、日清食品さんの主力商品「UFO」のキャンペーンページ。



日清 焼きそば UFO キャンペーンページ


http://www.nissin-ufo.jp/index.php


最近のキャンペーンサイトで多用されているパララックス効果がここでも用いられています。
ページをスクロールしていくに連れて画像が効果を伴って動く様は見ていてやっぱり楽しい。


でも、これが作る側に回ると大変で、特に「誰もが等しく見える」という、アクセシビリティやらクロスブラウザ対応やら、という部分が出てきた途端、ディレクターは頭を抱えてしまいがちです。(って自分だけ、ではないよね??)


もちろん、できないこととできることがあるわけで、この辺りは「トレードオフ」ということでクライアントに上手く説明していくわけだけど、じゃぁ代替案はどうするの?となった時にこれまた悩ましいことになるわけです。


で、こういった問題は昨今話題になっている、RWDとも共通するわけで、結局、技術的な部分でカッティングエッジにいくのか、それとも全方向を向いていくのか、というクライアント判断になるのだと思う。まぁRWDでもそうだけど、上手くやればアクセシビリティクロスブラウザ対応は可能だけど、そうした対応へのコスト、という点も加味して、ね。どこまでやるのか、とか…。


と、考えるとこうした対応を検討する場合、3つの結論になります。


1)カッティングエッジに進め、ある一定の層は考慮しない

2)全方向を向くために一部技術的なことを妥協する

3)全方向を向きつつ、コストをかけてカッティングエッジにも進める


要するに、何を取るのか、クライアント判断ですね。


ただ、正直なところ3番目をクライアントは要求しがちで、ただ、それに伴うコストは負担したくない、というのが周りの話を聞いていても多い気がする。
(自分、周り含めてクライアントに信頼されていない、ということかもだけど)


まぁ結局、日本のサービス業全般に蔓延する、サービスは人件費なのだから努力で何とでもなるでしょ、という考え方に結びつくわけだ。


そして、上記の問題にはたいてい、現場は出来る限り自分の制作物を理想形に近づけたいこともあるので、3)を標榜しがちだけど、会社の経営的な視点だとそれはNGだったりする、というところが出てくる。



この辺りは自分は経営したことがないからわからないけど、
ナーバスで難しい問題ですよね。


まぁ過剰にリソースがあぁだこーだ、なんて言うつもりもないけど、
大体そういった問題の裏側では既得権益的なことのせいで、
サービス提供者が割食っている部分があったりするわけで。
そのあたりがどうにか是正されることを夢見ながら、
日々葛藤に苦しむことにしたいと思います。


ちなみに、話がだいぶ横に逸れてしまったけど、
先の日清食品の場合はパララックス効果をサポートしていない
ブラウザ(たとえばIE6とかIE6とか。。)については、
リダイレクトでこんなURLに飛ばしています。


日清 焼きそば UFO キャンペーンページ(IE6用)
http://www.nissin-ufo.jp/ie/


上記はIE TesterでのIE6再現のキャプチャですが、
見事なまでにファーストビューはモダンブラウザの
それと変わらないように見えます。



もちろん、モダンブラウザとは効果は異なってくるけど、
極力表示内容を近づける、という現実的な選択肢ですね。

自分もRWDの際にはそういった対応でしのぎました。


どこまでやるか、の判断はホント難しいですね。
間に代理店さんが入るとさらに、だし。。

もっとシンプルになるといいなぁと思いつつ、
今回はこの辺で。