デジタル広告の価値について考える
本日のGunosyでサマられた中から一番興味を引いたのが、コレ。
Facebook、Google、Twitterの広告責任者がクリックの価値について激論(Tech Crunch)
http://jp.techcrunch.com/2013/05/01/20130430facebook-google-ad-execs-spar-over-the-value-of-a-click/
記事内であった、「デジタル広告キャンペーンの1/3は、近いうちにクリック以外の指標で測られるようになる」というのは僕もそうだろうと思います。数年前からヒートマップなどで利用されてきた、ページ内の挙動をJSで取得して、その行動パターンとその後の結果などを分析した上でセグメントし、一定の効果のある挙動とそうでないものを選別し、効果のある挙動の得られた比率を持って判断をしていくような、そんな時代が来るのはもうすぐなんだろうと思う。
思えば、ウェブサイトの在り方もこの10年間でも大きく変わってきていて、その中で効果測定の指標だけが変わっていない、というのも考えてみたら変な話なわけで。こういったところにもマルチデバイスがもたらした変化による影響が出ているんだなぁと思った次第。
先のエントリーでも書いた、最古のウェブサイト、あの時はPVを指標として用いることができた。けど、その数年後、閲覧だけでなく、ユーザのサブミットを得ることができる機能がウェブに追加されたことで、コンバージョンが指標に加わった。ソーシャルメディアの登場でさらに新たな指標が追加された。新しい機能がウェブに追加されるに従い、新たな指標が出てくる。(もちろん、意味のない指標も、ね)
でも、結局、これらの指標はウェブの状況をシンプルに表現するのにはもってこいだけど、結局は一部側面しか表していないの。だからこそ、これらの指標の合間にある部分を仮説立てし、考察を重ねていくことこそが今後、より一層求められて来ると思っている。
この辺りの部分はスゴすぎるコンピュータがあればできるものなのかなぁ?
僕の考えとしてはやはり人間の感情面も含めて考察する必要があると思うので、ここだけは代替できないんじゃないのかなぁと思うんだけどいかがでしょうか?
と、ひとつ補足、というか思っていること。
ページ内の挙動をJSで取得することはますます進んでいくんだろうけど、ページ内でもインタラクティブなコミュニケーションを実現するためにJSを利用するケースが圧倒的に増えている昨今、バッティングしてしまうことが増えてくるんじゃなかろうか、なんてことを個人的には懸念してます。