EMMA HOUSE 3 Mixed By DJ EMMA

たぶん、このブログでは初のCDレビューです。これまで、ここで全く音楽のレビューをしてこなかったなぁ、とふと朝の電車で思ったので載せようと思います。ただ、これまでアメブロに書いていたものが幾つかあるので、まずはそれを若干リライトした上で転載、という体裁を取ることにしました。アメブロの編集画面て非常にやりづらいし、何よりもアフィリエイト張ってもアメゴールドにしかならないというステキな仕様なのでw 正直、このブログにも幾つかアフィリエイト張ってますが、成果に結びつくとはあまり考えておらず、もしクリックしてくれたらラッキーだなぁくらいで張ってます。もしレビューの記事を読んで聞いてみたい、と思ったら最下部のリンクをクリックして購入頂けるとこの上ない幸せですw 

という訳でfilterQでのCDレビューの最初のCDは日本人ハウスDJのトップに君臨するDJ EMMAのミックスCDをご紹介させて頂きます。


毎年、リリースの度に話題となる、DJ EMMAによるミックスCD「EMMAHOUSE」シリーズの3番目のタイトル。気づけば14年ちかく前のリリースになります。数あるEMMA HOUSEシリーズの中でもこちらは非常に完成度の高い作品。EMMA HOUSEが当時、渋谷にあったMOでおこなわれていた時代ということもあり、ジャケやスリーブの中身にもMOで撮影した(らしい)場面が幾つか掲載されています。
(もしかしたら麻布十番にあったMISSIONかもですが)


このCDは個人的にも非常に思い入れが強く、自分がハウスミュージックに出会うきっかけを与えてくれたのがまさにこのCDでした。当時は収録曲のほとんどを知らず、Nuyorican Soulの"Runaway"が収録されていることだけで視聴もせずに買ってしまいましたが、聞く毎に徐々に魅了されていたったのを今でも覚えています。

それではこの2枚組みのCDをそれぞれ収録タイトルの一覧とカンタンな解説をさせていただきます。

[Disk1]
01 FREE(MOOD II SWING EXTENDED VOCAL MIX) /ULTRA NATE
02 DON'T THINK ABOUT IT(MALAWI ROCKS DUB)/ ADEVA
03 ANSWERING MACHINE(CHICAGO CONNECTION DUB)/ GREEN VELVET
04 C'MON BABY(MUZIK BOX MIX)/ DJ PIERRE
05 I LOVE YOU / MOREL'S GROOVES PT.II
06 I CAN FEEL IT / MALAWI ROCKS presents MONKEY BAY
07 BEAT ME HADER / VICTOR CALDERONE
08 AUTOMATIC / CONTINUOUS COOL
09 TO THE RHYTHM(THE RHYTHM VOICES)/ ANGEL MORAES
10 A PACO DI BANGO'S WORLD / BOY
11 OVER ME(SHARP BLASTED DUB)/ WHIPLASH PRESENTS NEW YORK SLICK
12 GIVE IT UP(VICTOR'S LOOP)/ VICTOR CALDERONE
13 GET UP STAND UP(KLM VOCAL MIX) / PHUNKY PHANTOM
14 TAKE ME UP TO HEAVEN(M&M'S CLUB ANTHEM)/ MALAWI ROCKS RE-PRESENTS G.T. S FEAT. CEYBIL JEFFERIES
15 TESTIFY(THE U.B.P. SUNDAY VOCAL)/ JAY WILLIAMS


今から2年ほど前にリバイバルミックスで復活したUltra Nate"Free"のMoodⅡSwingミックスからストーリーは始まります。で、EMMA HOUSE7でも使われることになるGleenVelvetのAnsweringMachineへ。そして「WildPitch」のビートがで有名なPierreのハードなトラックへ。そこからはとにかくハード祭りと言ってもいいくらいハードなテイストの物が続きます。で、引っ張りに引っ張って「Take Me Up To Heaven」で天国へ昇天♪

近頃のハウスミュージックはエレクトロなどの影響もあってか、「流れ」よりも個々のトラックが重視される傾向にありますが、このDisk1はとにかく70分間、ノンストップで聞いて始めてその良さが分ると思います。ただ、その代わりに集中して聞いて辿り着く「Take Me〜」はカラダに染み入ります。ハードハウスと言うものを今となってはほとんど聞きませんが、それでもこのハードさは非常に心地よくカラダを揺らします。ハウスミュージックの「焦らされ」感を感じとることのできる一枚です。


[Disk2]
01 DIN DA DA(GOMI'S MAIN MIX) / KEVIN AVIANCE
02 MISS THING(IT'S OVER MIX) / JOEY ROLON
03 LOOKIN' FOR THE PROMISE LAND(MALAWIAN BLUE DUB)/ PANACHE
04 SALSA HOUSE / SALSA MAN
05 ESTA E LA VIDA(SUMMER IN RIO MIX) / EL CUBANO
06 REACH INSIDE / BAH SAMBA
07 INNER CITY / LENNY FONTANA PRESENTS THE EAST SIDE MOVEMENT
08 DRAMA(DT'S DRAMAPELLA) / CLUB69 FEAT. KIM COOPER
09 GARDEN OF LOVE / THE SUNBURST BAND
10 FAVELA / LOS DOS LOCOS&F.W.D.M&RIO DUCO
11 BODY WORKIN' / GRAND LARCENY
12 THROUGH THE FIRE / MALAWI ROCKS RE-PRESENTS G.T.S F EAT. MELODIE SEXTON
13 YOU ARE MY FRIEND(B.O.P. SOUL CLASSIC MIX) / INSTINCT
14 RUNAWAY(AMBIENT DREAM SEQUENCE) / NUYORICAN SOUL


こちらはBody&Soulシリーズにも収録された「Din Da Da」のDJ GOMIのミックスで1枚目のハードさを少し残しながらストーリーがスタート。3曲目の「Lookin〜」あたりからはちょっと固めながらも、いわゆる「メジャーハウス」的な音へ。そしてRichie Richが元ネタのラテンハウス”Salsa House"から一気に温度が急上昇、そこから6曲目Bah Sambaの”Reach Inside”で心地よい爽やかな浜辺を感じさせる。潮の香りを感じつつ、都会的なテイストの”Inner City”。エモーショナルなサックスのメロディでときめく心に突き刺す、"DRAMA"のメッセージアカペラ。「My Life Is Drama」、そうその通り、まさにドラマな展開。そしてそこに入ってくる"Garden Of Love"で昇天、その流れで一気にこのEMMA HOUSE 3最大の聞かせどころ、怒涛のピアノリフが美しすぎる"Body Workin"→"Through The Fire"へ。鳥肌モノの感動的なストーリーで"You Are My Friend"、"Runaway"が続き、フィナーレへ。2枚通してのドラマがあることをこのミックスCDを聞いたら感じることができるでしょう。


と、ちょっと大げさな表現になってしまいました。個人的な思い入れが大いにあるとは思いますが、2012年の今この時でもこのストーリーはシンプルでわかりやすく、あまりハウスを聴かない方も魅了されるほどの魅力があるのでは、と思っています。


ハウスが好き(またはちょっと好き、興味ある)方でこのミックスCDを聞いたことないという方はゼヒ一度、騙されたと思って聞いてみてください。入り込んで聞くことで、きっと見えてくる世界があるはずですよ。


踊れる:  ★★★★★
気持ちよい:★★★☆☆
盛り上がり:★★★★★
アングラ: ★★☆☆☆
長く聞ける:★★★★★